旬の特集
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文書作成日:2026/01/01
2025年の産業別賃金引き上げ状況

昨年も地域別最低賃金の大幅な引き上げが行われました。賃上げに対応していくには、生産性向上を通じた収益力の強化が欠かせません。ここでは、昨年7月に発表された調査結果(※)から、中小企業の従業者1人当たり付加価値額の推移をみていきます。

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平均は615万円に

 上記調査結果から、産業別に中小企業(法人企業)の従業者1人当たり付加価値額の推移をまとめると、下表のとおりです。

 2023年度の法人企業合計は615万円で、前年度比2.9%の増加となりました。産業別の付加価値額をみると、不動産業,物品賃貸業だけが1,000万円を超えています。次いで、卸売業、建設業、学術研究,専門・技術サービス業、情報通信業が700万円台となりました。

 前年度比をみると、不動産業,物品賃貸業以外は増加しています。特に宿泊業,飲食サービス業は20%以上、小売業は10%以上の増加を示しています。

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同業との比較を

 付加価値は、企業が自社の事業活動を通じて新たに生み出した価値であり、収益に関わる重要な要素です。例えば、同じ従業者数で付加価値額が増加する場合、生産性が向上したことを示します。

 自社の付加価値額は、同業の平均と比べてどうなのかを確認し、さらなる生産性向上につなげてはいかがでしょうか。

(※)中小企業庁「令和6年中小企業実態基本調査(令和5年度決算実績)確報
 ここでの付加価値額は、付加価値額=(売上原価のうち労務費、動産・不動産賃借料、減価償却費)+(販売費及び一般管理費のうち人件費、動産・不動産賃借料、減価償却費、租税公課)+(営業外費用のうち支払利息・割引料)+経常利益+能力開発費(従業員教育費)で求めた額になります。

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